習慣と慣習

少しずつ英語に慣れ始めて行き、家族が何を言っているのか分りかけてきました。
その反面、悲しいことに自分の言いたいことは日本の大学やラジオ、テレビなどの英会話で覚えた在り来たりの文章しか出来ません。
文章と書いたのは会話には成っていないと言うことです。

よく日本で英会話を練習している方たちが「簡単な英会話が出来るようになりたいです」とおっしゃいますが、この簡単な英会話ほど難しいものはありません。毎日、日本語で話している言葉を全て英語で話し、英語での言葉を全て理解するということです。
留学経験のある方たちなら理解できると思いますが、母国語では無い言葉で意思の疎通を図ることは非常に難しいものです。

さて、今日はカナダで経験したカルチャーショックと言いますか、慣習や習慣の違いに付いて書かせていただきます。
今の時代はテレビや雑誌、その他の方法で外国と日本の慣習や習慣の違いを知った上で留学に出て行かれる方たちばかりですが、私の留学した時代には知識を入れる物がありませんでした。

アメリカのホームドラマ、海外旅行の旅行記ぐらいで外国に行ったことがある人を探すこと自体が大変困難でしたから、その方たちから予備知識を仕入れることもできませんでした。

ホームドラマから覚えたことは“家の中で靴は脱がなくてもよい” “お風呂に入る時は浴槽の中で体を洗う” “寝具は布団ではなく毛布”
“家の中では暖房も冷房も全室付いている” “食事の主食はご飯ではなくパンでフォークをナイフを使って食事をする” “どこの家庭でも食事の前と寝る時はお祈りをする”と言うことぐらいでした。

実際に生活をし始めてもっと多くのことが違っていることを知りました。

【家に入る時は殆どの家では靴を脱ぎます】 【寝具は家庭によって毛布だけというわけではない】 【パンを食べるのは朝食と昼食のお弁当にサンドウィッチを持っていくとき】 【食事の前と寝る時のお祈りは家庭によって異なる】でした。
これ以外に各自の部屋のドアーは部屋にいるときでも閉めない。閉めてあるときは入ってほしくない時でドアーが開いておれば入ってきても良い。

バスルームのドアーは使用していない時は開けておく。お風呂(シャワー)は毎日入る必要は無い。
掃除、洗濯は毎日やらずに曜日を決めて行う。この事によって出来た自由時間を自分の為の時間にする。
小学生の子供たちは9時前には必ず寝る。
トイレなどで順番を待つ時は入り口で列を作って待ち、ドアーの前には立たない。
信号の無い道路を渡ろうとすると必ず車は止まってくれました。これは恐らくはBanffは田舎だからだと思います。買い物は1週間~2週間に一度。クレジットカードが今ほど発達していなかったのか、個人でも小切手でスーパーマーケットでの買い物やレストランでの食事代金を支払っておりました。
まだまだ数えるときりが無いほど習慣や慣習の違いが有りました。上記した物は結構なカルチャーショックを受けた例です。
初めて外国の習慣や慣習の違いに触れてこれから自分はどうなるのか?という不安がありましたが、根っからの好奇心旺盛な私には国と国の違いを知っていくことにワクワクしておりました。

皆さんは上記したことなどはご存知ですよね。でも、この頃の私は何も知らなかったのです!だからこそ今の留学では味わうことが出来ない知らないことを覚える時の楽しさを、覚えた後の嬉しさの両方を経験できたのです。ヨカッタ、ヨカッタ Kazu