カナダに行くことを決めてから出発までの半年間は大変忙しかったです。
大学での勉強は1年生だったので一般教養の授業が有ります。いつかは留学したいと考えていた私は1年生の履修科目を取れるだけ取ってしまおうと決めていたので、1限時から5時限まで目一杯取っていました。

学校の後はアルバイトが夜9時まで有ります。アルバイトから帰宅してからやっと自分の勉強をすることが出来ます。

これに留学機関での説明会、パスポートの取得、ヴィザの取得、カナダに関する情報の入手をしなくてはなりません。この当時はカナダに関しての情報を入手することは決行大変でした。まだ、誰でも外国旅行をする時代ではありませんでしたから、旅行会社に行ってもカナダ旅行のパンフレットは余り有りませんでしたし、カナダ大使館へ行ってもカナダ留学に関しての資料もありませんでした。もちろん家庭用のコンピューターは有りませんでしたからそこから情報を入手することも出来ませんでした。
外国語大学のくせに大学の図書館にもカナダに関する資料は殆ど有りませんでした。

説明会と言っても今の時代のように留学とはどのようなものか?ホームステイとはどのようなものか?などという説明は有りません。飛行機に誰でも乗れるような時代ではなかったので、飛行機の乗り方を尋ねることも出来ません。
お金をどうしようか?荷物をどうしようか?と言う疑問を持つことも出来ません。なぜなら全く外国へ行くことは何か?が分らなかったので質問すら思いつかなかったのです。

昔見たTV番組での漠然とした知識しか無いのです。その知識は家の中では靴は履いたままでよい。お風呂は湯船の中で体を洗う。食事はフォークとナイフで食べる。食事の前にはお祈りをする。主食はパンを食べる(これは間違いだとカナダに行ってから知りました)。高校生でも車の運転が出来る。これだけしか知らなかったのです。

今のように知識を事前に調べることが出来なかった時代の留学は誰でもぶっつけ本番の留学だったのです。
でも、今思うとこのぶっつけ本番の留学が良かったのかも知れません。何故なら真っ白の状態でどんな事でも直ぐに吸収できたからです。ただ、今留学を希望している方たちにも言えることですが、最低限の国が違うことによって起こる習慣や慣習、風習に対してのマナーは覚えておいたほうが良いと思います。マナーについての失敗は失敗した時には直ぐに間違いを認め誤ることが大切だと思いました。

新たなこと、知らなかったことを困りながら、迷いながらでも覚えていき、知ることはとても嬉しい経験に成りました。この経験は今の自分に繋がっております。

何でもご質問が有りましたらお尋ねください。