大学1年生も終わり、後2ヶ月ほどでカナダに行くというころ東京から実家に戻る引越しをしました。そして、アルバイトに明け暮れる生活が再度始まりました。このアルバイトで貯めたお金の10万円が私のカナダへ持っていける全財産でした。
アルバイトに追われながらカナダに行く準備をしなければ成りません。荷物はどうしよう?お金はどうしよう?
それまでスーツケースと言うものを見たことが有りませんでした。地元のデパートに行っても売っていませんし、有ったとしても所持金に余裕が
無い私には購入することは出来ません。後から知ったのですが、大きな都市部のデパートでスーツケースは買うことが出来たようです。

それで1年間貸していただける方を探しましたが、今と違い海外旅行が主流で無い時代のことですから持っていらっしゃる方もなかなか見つかりませんでした。高校時代ボーイスカート指導者をしていたことがあり、その時にお世話になった方に出発する1週間前ぐらいに貸していただけることになりました(やった!)その大きさは1週間ほどの滞在用でしたが、このスーツケースが何日間用かさえ知りませんでした。

実際持って行けれた衣服などは数枚(ジーパン2本、トレーナー2枚、Tシャツ3枚ぐらいです)でしたが“こんなものか~”と思っただけでした。

春4月出発でしたので春に着る洋服で出発しました。この事はカナダに到着したその場で後悔しました(笑)。
カナダに行ってから余りの衣服類の少なさに困りましたが、この頃は長期間の旅行と言うものをする方が余りいらっしゃらなかったので、どのく
らいの衣服などを持っていくべきかを教えてくれる方がいらっしゃらなかったのです。
以前に書いたと記憶しますが、到着した次の日ホームステイ先のお母さんが厚手のコートと雪用ブーツをくれました。そして、滞在開始数日で数
枚の衣服を買うことになりました。

現在は旅行なり留学をするなりで色々な物が揃っています。トラベルキッズや海外旅行保険、クレジットカードなりトラベラーズチェック。旅行をするにも留学をするにもとても便利になっております。

でも、何もなくても何も知らなくても旅行や留学が出来るのです。恐らく私と同じ時代に留学した方は今の時代が「いいな~」と感じるより何も無い時代に留学して一から自分で開拓なり学ぶことが出来た時代に行くことができたことを誇りに思っていると思います。これは独りよがりかもしれませんが、私は何十年も昔に余り知られていないカナダに行けれたことが誇りですよ。