この時代、日本円から直接カナダドルへの変更は出来なかったと思います。                   どこの銀行でアメリカドルに交換出来るのかさえ知らなかったの留学のお世話をしていただいた会社にお金をどこでなら交換できるか尋ねました。そして、東京の数箇所の銀行を教えていただきました。結局、カナダに出発の前日東京の友人宅に宿泊させてもらうことになっていたので、銀行に間に合うように家を出て東京で交換することにしました。
実はこれも大変でした。お金の交換にはこの当時はパスポートと渡航証明書か航空券が必要でした。渡航証明書とは旅行会社か航空会社が発行し
てくれる“渡航をします”という証明書なのです。                      パスポートと航空券を持って銀行に行きましたが、1ドルが何円なのかも私は知らなかったのです。また、その金額が日々変動することも知りませんでした。緊張したまま銀行に行った私はこの日のレートがいくらなのか覚えていません。

 次の日(出発の日)羽田空港に行き、そこで残りの1万円を交換して初めて1ドルが268円なのを知りました。この頃は成田は無く羽田が国際空港だったのです。そして、大阪、名古屋などの都市からも海外へ行くことは出来なかったと思います。もちろん今は羽田からも世界に飛んでいますが。
カナダから帰国し、大学を卒業後、数年間は日本円を外国のお金に交換する時には「渡航証明書(航空券)とパスポート」が必要でした。
全財産である10万円は約400アメリカドルしかなりませんでした。この金額だけで暮らそうとしていたのは今思うと無謀なことでした。
しかし、この金額で仕送りもなく、1年間暮らし、最後の1ヶ月はグレイハウンドによるアメリカ・カナダ半周旅行が出来ました。もっとも、ホ
ームステイ先の両親から週に10ドルのお小遣いを頂いておりましたが。


振り返ってみると、若いということと、何も知らないと言うことは良いことだったのかも知れません。何故って?……何でも出来たからです

来週はマイアミに行きますのでお休みします(_ _)