今回はニューヨークでもカナダのことでもないのですが、ロシア留学の困った話を書かせて頂きます。

愛知県に在りますとある大学3年生のSさんは、留学を夢見て一生懸命にアルバイトをしながら何とか留学が出来ないものか?と色々な方法を探しておりました。そして見つけたのが奨学金で行くことができるロシア留学でした。Sさんは大学での専攻がロシア語でしたのでこの制度は彼女にとっては打って付けでした。

今年の春ごろから何度もロシア大使館へ足を運び奨学金の試験に合格したのが8月初旬でした。ロシア大使館からの指示で9月15日までにモスクワに入らなければ成らないと言われたのですが、留学も初めてなら海外に行くこと自体初めての彼女には何から始めれば良いのか分りません。そして、私のところに相談に見えました。

残念なことにロシアへの留学を扱ったことが無いので、色々なところで調べある程度の知識を得ました。彼女にはロシアへ行くまでにしなくては成らないことを教え、モスクワ大学に留学するための詳細をロシア大使館へ問い合わせさせましたが、一向に返事が来ません。ヤット返事が来たのが8月お盆が終わった辺りでしょうか。しかし、問い合わせたことに対して半分も答えは返ってきませんでした。取りあえずは「航空券は片道で来ること。空港へは大学側から迎えが出ること。ビザを取りに大阪の領事館まで来ること。滞在先はモスクワ大学の寮。」たったこれだけの返事が来たのですが、これが後に大変なことになりました。

ビザが取れたのが8月下旬、航空券が手配できたのがその直ぐ後。出発まで10日も有りませんでした。

9月6日Sさんは中部国際空港で大変な目に会いました。

チェックイン時の出来事です。

グランドホステスさん「片道の航空券ではモスクワ行きは搭乗できません。」

Sさん「ロシア大使館から片道で来るように指示されています。ビザも在ります。」

グランドホステスさん「ロシアに入国できなくても当社では責任を負いませんが宜しいでしょうか?」

Sさん「結構です。」

グランドホステスさん「学校の入学許可書とかロシアの入国許可書なり滞在許可書はお持ちですか。それが無い限り入国の保障はできません。」

Sさん「結構です。」

グランドホステスさん「それでは入国できなくても当社に責任を申し立てないことを誓う証明書にサインをしてください。」

このような会話がなされました。その後周囲も心配したのですが、何とかロシアには入国できたようです。しかし、第二段の出来事が起こりました。

モスクワの空港に到着後迎えの方が来ているはずなのですが、誰も来ません。大学の先輩が昨年からモスクワに留学していたのでその方に電話を掛け何とか大学までは行くことが出来ました。その後第三弾の出来事が起こりました。

モスクワ大学は9月12日までお休みで、学校の事務所は開いておりません。そして、大学の寮へもそれまで入ることが出来ません。今、彼女は1泊3000円ほどのホテルに滞在を余儀なくされております。海外が初めてでロシア語も思うようには話すことが出来ない彼女はとても大変な思いをしたことでしょう。

しかし、ロシア大使館恐るべしです。もし、ロシアへの留学を希望されている方がこのブログを読むことがあるなら、どうか出発前の準備は厳重に行ってください。一度約束されてことでも忘れられるのがロシアかもしれません。