夢を追いかけていた私が居た!

 

冬休みが終わり、パスポートを手に学校へ戻っていきました。

これでアメリカへ入国するためのビザが取れますし、米ドルへの両替もできます。もちろん両替をするためにはパスポートだけではだめなのですが。

パスポートを持って戻ったのはアメリカのビザが東京でしか取れないと思い込んでいたためです。もちろん、大阪の領事館で取れたのかもしれませんが、そんな知識は私には有りませんでした。

そして、以前にもどこかで書いたかも知れませんが、カナダで留学するためには学生ビザと言うものが必要なことも知りませんでした。

留学協会の方が学生ビザと言うものが必要なことを知らないわけは有りません。なぜ教えてくれなかったのかを知ったのは私が色々な方のご希望でカナダへの留学手続きを行うようになってからです。この当時のカナダも現在と同じでビザなしで半年間の滞在は問題がなかったのです。私が行くことになったカナダのライオンズクラブの交換留学制度では滞在期間が半年で、希望者はカナダで延長をすることになっておりました。ですから、カナダへ一緒に行った方もビザは所持しておりませんでしたので、途中で延長申請をされたようです。

滞在している途中に延長申請のためにカルガリーに在ります移民局まで行きましたが、この時でさえ移民局の方も何も言わずに延長許可を出してくれましたので学生ビザの必要性に気が付かなかったのです。それに学校側も私が学生ビザを所持していないにも関わらず入学を許可してくれました。カナダでの生活が始まってさほど経たない頃、移民局へホームステイ先のお父さんとお母さんに連れられて行きました。「カナダ滞在の延長許可をお願いします」というようなことを言ったと思います。まだまともに英語が話せる頃ではなかったのでその後は滞在先のお父さんとお母さんと移民官の方の話し合いになりました。私が話をしたのは「カナダでフレームさんのお宅で生活をしたいのですね。」という質問への答えだけでした。もちろん「はい、許可をお願いします」と返事をし、ピンク色の紙に延長していただく日にちと係官のサインが有るものを頂きました。残念なことに1年前なら、もし私が移民したい場合は申請をすれば簡単に移民の許可が下りたそうです。この時フレームさんと移民官の間で何が話されたのかは残念ながら英語を理解することができませんでした。今となっては笑い話ですが。

 

さて、現在はカナダへ留学するなら本来はアメリカへ入国するためのビザは必要ありません。然しながら、この時代は観光やアメリカを通過するだけでもビザが必要だったのです。この時点でどのような経路でカナダに行くのは分かっていなかったのですが、もしかしてカナダからアメリカへ観光に行くかもしれないという可能性が有るので、留学協会の方にビザを取るように言われたのです。

現在のアメリカ合衆国は観光なり、留学なり、トレーニングなり、どのようなビザを取るにしても取得希望者の過去から現在に至るまで事細かに記入しなければならない膨大な書類を作成します。アメリカ合衆国の学生ビザであるF1をご自分で取られた方はご存知だと思いますがパソコン上で書類申請するためには数時間を要します。しかし、この時代は現在のようにパソコンが有るわけではありませんが、観光ビザを取得するためには数枚の書類を提出するだけで終わりました。実際私が申請に行った時にはアメリカ大使館へ手書きの申請書類、写真、パスポートと申請代金を持って行き、列に並び申請後数日でビザのスタンプが押されたパスポートが届きました。ただ、申請に行く前には「全員ではないけれど面接が有って誰がどのような順番で呼ばれるかは分からないから。」と、言われ緊張して行ったことを覚えております。ましてやその面接が英語で行われると言われていたので。

しかし、名前を呼ばれること無しにビザを頂いてきました。

ビザを頂いた時点で「これでいつでも出発できる」と思いました。

このビザは5年間有効でしたので、留学を終え帰国してからも使用することが出来、助かりました。その後このビザが切れる頃には、日本人は観光目的ならばビザを要求されなくなって行きました。

今の時代、世界が身近になり、地球が小さくなったのを感じます