夢を追いかけている私が居た!

 

この頃のカルガリー空港の駐車場はとても広く、野天で今の様なビルディングではありませんでした。スーツケースをフレームお父さんが持ってくれ、遠くまで歩いて車を停めて有る場所まで行きました。茶色のとても大きな車で、乗り込むと座席の乗り心地の良さに驚きました。

小学校4年生で女の子のキム(キンベリー)、小学校1年生で男の子のジェフ(ジェフリー)

と後部座席に座ったとたん話しかけられ始めました。日本での学生時代は英語が得意で大学でもとても良い成績で、半ば天狗になって居ました。しかし、ハワイとロサンゼルスを経由してここまで来る間に自分の英語力の無さに落ち込んでいるところに再度英語力の無さを思い知らされることになりました。話しかけられた中には分かることも有りましたので、それらには答えることが出来ましたが90パーセント以上は笑顔で誤魔化すことになりました。

数か月経ち慣れたころ、キムに言われた言葉を一生忘れることが出来ないでしょう。

「初めて会った時に何を言っているのか分からなかった」

この頃はESLは在りませんでしたので私の英語の先生はキムとジェフでした。彼らから正確な発音と文章を教えられたのは確かなことです。今も昔もそうですが、英語は子供から教えられるのが最適です。

車の中の心地よさからか途中睡魔に襲われ寝てしまいましたが、バンフの手前に在りますケンモアと言う街に近づいた頃には起こされロッキー山脈の入り口からの景色は見ることが出来ました。ロッキー山脈の山々をご覧になった方々は景色の素晴らしさに感動されると思いますが、今と違い事前にその景色を本やテレビで見ることが出来ない時代の人間にとっての感動は筆舌に表わすことはできないものでした。

また、バンフ国立公園入り口のゲートで入場料を払って公園内に入ることが出来るシステムも驚きました。もっともフレーム家はバンフ内に住んでいますのでIDを見せて通ることが出来たようです。

初めての体験が目白押し、言葉も話せないし理解も難しい。この先の自分はどうなるのだろう。ま~成るようにしか成らない。と思ったロッキー山脈デビューでした。