夢を追いかけている私が居た!

 

ある朝、子供たちが「出かけよう」と誘ってくれました。

まだこの時点では気が付かなかったのですが子供達が話す英語は大人の英語に比べて理解しやすくとても良い先生でした。

子供たちのお誘いは嬉しいことでした。

「出かける」と言ってもどこに行くのか分かりません。このお誘いの時まで家の周囲しか歩いておらず、バンフの街の知識は全くありませんでした。

到着した次の日にはお母さんが私の持参したコートを見て「そのコートは夏用ですか?」と言われた位バンフは寒かったのです。それ以後はお母さんのジャンバーとブーツを頂き寒さにも耐えることが出来ました。

さて、子供達と出かけるために子供たちが私用の自転車を用意してくれました。

子供用の自転車椅子の高さは一番低くしてあるとのことでしたが、爪先でさえ地面に届きません。この先学校に通うにはこの自転車を使用して通学すると言う事でしたので、地面に足が着かなくても乗りこなせるようになることが必須でした。

最初の内は足が着かないことがとても怖かったのですが、子供たちに連れられて湖や川をサイクリングしている内に全く恐怖は無くなりました。「習うより慣れろ!」とはこのことです。

サイクリングで初めて訪れた湖はバーモントレイクでした。あの頃は今のバーモントレイク周辺の様に道は整っておりませんでしたし、野生のビーバーが一生懸命家を作っておりました。

ビーバーの家

5年ほど前にハイキングトレールを歩きながらバーモントレイクまで行ったことが有りますが、昔と同じ景色のランドル山を見た時には当時の光景が浮かびました。

今の様に気軽に海外に行くことが出来ない時代の初めての海外、事前に写真などを見ることもなく、バンフの知識もないまま見た光景は恐らく今の時代の人たちとは受ける感動が違っていたと思います。毎年のようにカルガリーからバンフには帰りますが、バンフの変化には驚くばかりです。ふっと、バンフの事を思い出すと現代のバンフの光景は出てこないのですが40年近くたった今でも初めて目にした全ての景色は消えることは有りません。

私の足で有ります自転車はこの後文字通り「私の足」となっていきました。