夢を追いかけている私が居た!

 

フェリー乗り場に到着しましたが、それまでフェリーに乗ったことが有りませんでした。

現在では我が家から1時間ちょっとで伊良湖岬に到着し、そこから伊勢湾フェリーに乗ることが出来るのです。しかし、この時代にフェリーが在ったのかどうかは定かではありません。やはりこの時代は日本中が今のように豊かではありませんでしたので、旅行に行くことは稀な時代でした。まして一般的な家庭の車は今の時代ほど性能が良い物ではありません。エアコンどころかクラ-と言うもの自体が標準装備ではありませんでした。旅行とか遊びのために遠方まで車で出かけることはとても稀でした。

日本で初めてこのフェリーに乗ったのは留学を終え大学に戻ってから卒業間際に友人と伊勢神宮にお参りに行った時でした。

因みに東名高速道路が出来たのもこの頃です。

 

バンクーバーの港からフェリーに乗る時は車から降り徒歩でフェリーに乗り込みましたのでその船がフェリーだと言うこと、車も積んでいることを知りませんでした。

フェリーを知らない私は車をどうするのかという疑問も湧かなかったのです。

フェリーが出向してからの記憶は殆ど有りません。どのくらいフェリーに乗っていたのか、周囲の景色はどうだったのか等は何も残っておりません。唯一今でも覚えているのは船内のレストランで食べた昼食です。多分メインはステーキだと思うのですが、ハッキリとしません。しかし、これに添えられておりましたベイクトポテト(ビッグポテト)はハッキリと覚えております。

日本でジャガイモを食べるのはカレーに入れるか、肉じゃがにするか、蒸かして塩を振るかなどでした。

ベイクトポテトの知識が何もないのでベイクトポテトに添えるものを訊かれても何もわかりません。そこでお母さんが注文をしたサワークリームとバターを注文しました。初めての海外であるロサンゼルスの夕食でサワークリームを食べているのですが、それがサワークリームだと知らない私は味が分からないのでベイクトポテトが来るまでドキドキでした。

今ではねぎのみじん切り、ベイコン等を乗せるのを知っていますが、この時に食べた味を今でも保っております。そして、クラムチャウダーと同じく一番好きな食べ物に成りました。

いつだったか、ニューヨークの「プラダを着た・・・・」と言う映画に出てきたステーキ屋で食事をした時にもベイクトポテトを注文しましたが、ステーキは美味しかったのですがベイクトポテトは今一でチョットガッカリしました。

そして食事が終わる頃「ビクトリアに着きます」と言う放送が有り、フェリーを降りる準備をしました。