夢を追いかけている私が居る!

 

レースブリッジで買い物をしてピンチャクリークに帰ろうとしました。

ところが、私は帰るためのバス代が足りません。邦子さんは問題なくピンチャクリークまで帰ることが出来たのですが、私は途中のフォートマクラウドまでのお金しか残っておりませんでした。もちろん邦子さんはお金を貸してくれようとしましたが、私は断りました。

なぜ断ったのかと言いますと、遊び心が生じヒッチハイクをしてみたいと思ったからです。

子供の時からアメリカ映画を観ますと、よくヒッチハイクのシーンが映し出されます。

バンフに居たころ街のはずれから街の中心まで5分ほどのヒッチハイクをしたことが有ります。この時は小さな子供ずれのご家族が乗せてくれましたし、ご家族ずれの車が通る時だけ手を上げてヒッチハイク希望の動作をしたからです。

何時かは長い距離をやってみたいと思っていましたが、少しの怖さと、どこかに1人で出かけて戻ってくることが無かったからです。

この機会を逃したら長距離のヒッチハイクをすることは無いだろうと思い、お金が足りないことを自分自身へのエクスキューズにして思い切って決行することにしました。

邦子さんはフォートマクラウドからそのままバスでピンチャクリークに戻っていきました。

フォートマクラウドからピンチャクリークに行く道の隅に立ち、ひたすら車を待つことになると思っていたのですが、直ぐに一台のアルファーロメオが止まってくれました。

「どこへ行くの?」「ピンチャクリークへ帰りたいのですがバス代が足りなくて」「OK、送ってあげるよ、乗って!」と助手席を示してくれました。なんという幸運でしょう。

この方はクロウネスト方面に行くところだったようですが、国道を外れピンチャクリークの町の中まで送ってくれました。邦子さんが乗ったバスが到着して直ぐの事でした。

これはカナダだからできた事だと思っています。

この時に救われたことも有り、日本に戻ってから東名高速道路などでヒッチハイクをしている外国人観光客を見かけると、自分の行き先までで良いならと言う条件で送ってあげます。