とても快適なアムトラックですが、乗るのに1つ困ったと言いますか、はらはらしたことが有ります。

アムトラックに乗るためにペンシルバニアステーションまで行きましたが、どこがホームでどこが改札口か分かりません。そうこうしている内に出発時間は近づいてきます。

乗客らしい人たちを見ていると、列車の出発予定を表示している電光掲示板を見ているようです。私たちも掲示板を見ることにしたのですが、列車の名前は有る物のプラットホームの番号も乗り込む時間も表示がされておりません。「あと5分で発車だ」と思った時にやっとホームの番号が表示されました。慣れている方たちは一斉に走っていきます。私たちもつられて走り始めましたが、何号車に乗ってよいのか分かりません。チケットには座席番号も列車番号も書いてありません。乗客の人たちを見ていると、どうやらどこでも良いようです。

既にほぼ満席状態になっているのを見ながら走り続け一番先頭の列車に乗り込みました。

座ったとたんに、発車のベルも無く列車は動きだしました。これはこれで楽しかったです。

今更ながら感じるのですが、日本の公共の乗り物はとても親切です。親切すぎて脳を動かさなくて良いのでこれはこれで問題です。

カナダのViaは列車番号、座席番号はチケットに書いてありました。ホームの番号もかなり前には分かっておりました。しかし、ニューヨークから発車する列車は一種の冒険になります。

ボストンから帰ってくる時は発車の少し前にホームの番号は電光掲示板に表示されておりましたので安心でした。しかし、座席番号はやはり有りません。もっとも乗客全員が座ることが出来るようになっておりますのでアムトラックの会社としては何も問題が無いのでしょう。

ニューヨークの都会の中で街並みを見ながら列車は走っていくのですが、直ぐに郊外の景色になります。小さめの駅を通り過ぎる時は小さな町なのでしょうか、数軒の家が線路沿いに並んでいます。川を渡り、海沿いを走り、一軒一軒がかわいらしい家々を見ながらのんびりと走りぬけて行くのは心までのんびりさせてくれます。今の日本の列車では感じられないのどかさです。

いつの間に日本は早さだけを求める列車や電車ばかりに成ってしまったのでしょうか。寝台列車が消えて行き、夜行列車が消えて行き、そのくせ乗車料が高くてとても豪華な列車が運行を開始し、庶民では乗ることが出来ないような物となってきました。

私は電車や列車マニアでは有りませんが、ノンビリと走る誰にでも乗ることが出来る昔の列車が懐かしく感じます。