夢を追いかけている私が居る!

 

ある日曜日、フリッツのお母さんが私を呼び連れていかれた所が有ります。

我が家から少し離れている牧場でした。そこは牛と馬が飼われておりとても広大な牧場でした。

長いこと住んで居りますが、割と近くにこのような牧場が有ることを知りませんでした。

お母さんの後ろから家の中に入り挨拶をしました。気軽な奥様で、キッチンで話を始めました。お茶をご馳走になりながら世間一般的な話をしていましたがナカナカ何故ここに連れてこられたのかは分かりませんでした。

そうこうしている内にご主人も帰宅され話の中に入って来られ、話の中にちらほらと日本男子名が聞こえてきます。どうやら本題に入ってきたようで、やっと私に話が振られてきました。

それは、この牧場に日本から研修生が来ているとのことでした。しかし、その方は殆ど英語を話すことも理解することも出来ないのでどうしたら良いのか分からないと言う事でした。

彼らの望みは彼に会って希望とか困っていることとかを聞き出してほしいと言うものでした。

私が”O.K〟と返事をしますと、ご主人に「一緒に来てくれ」と言われ、私は彼について行きました。広い牧場の中をかなり歩き、馬や牛たちのエサの倉庫に連れて行かれ、そこに日本から来られた男の方が仕事をしていました。後姿が何とは無しに寂しそうな感じを受けました。私は早速日本語で「こんにちは」と声をかけ、驚いたように後ろを振り返ったその方の顔を何と無く覚えています。チョット自信が無いような顔は多分私が初めてカナダに到着した時にしていた顔だったのかもしれません。

ご主人は私たちを家に連れて行き「どうするのか?」と訊かれましたので「彼と二人で話すほうが良いと思います。何故なら日本語で話さなければならないから皆さんには何を話しているのか理解できなくて不快を感じると思いますから」と返事をしました。

その後は彼の部屋に行き話し始めました。彼の部屋は屋根裏部屋と呼ばれる部屋ですが、天井は高く窓からの景色は牧場が見渡せ、遥か彼方のロッキー山脈を見ることができ最高でした。